売掛金を払わないケース

相手方が支払わないケースは、こちらも腰を据えて売掛金回収にかかる必要があります。支払わない理由を問いただし、法的手続きの用意もある旨を示しつつ、妥協点を探るしかありません。支払いの督促は、直接会って話すほかに、電話やメールなどが考えられますが、証拠能力の高さを踏まえ内容証明郵便で売掛金の請求をしておきます。売掛金債権は2年で時効になりますし、遅延損害金の発生時期の起算や、時効中断等を立証する証拠能力があるからです。

交渉が決裂し相手が支払ってくれない場合は、法的手続きすなわち訴訟を提起するしかありません。勝訴すれば判決を踏まえて相手方の財産から強制執行により債権を回収できます。相手方に支払い能力があれば強制執行される前に任意に支払いに応じる可能性が高いですが、いずれにせよ、手続きを適切に進めるうえでは、弁護士に手続きを委任するのがよいといえます。

こちら側も減額や分割払いに応じるなど多少の譲歩が可能なら、簡易裁判所に調停手続きを申し立て、当事者の話し合いによる解決を目指すことも可能です。調停が成立したらその内容を履行しない場合に強制執行が可能ですが、手続きも裁判よりは早く進みますし、話し合いでの解決という側面があるため、裁判よりは相手方も比較的受け入れやすい方法です。